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高森明勅
2015.7.6 14:38

河野談話よりダメダメ、世界遺産登録

大急ぎで付け加えておく。

今回の世界遺産登録に伴う、歴史問題での韓国への譲歩は、
河野談話より遥かに愚か。

何故なら、河野談話の時はまだ前例が無く、
韓国がどれだけ酷い対応を見せるか、十分に予想出来なかった。

甘かったと言えば、その通り。

だが今回の場合、既にさんざん煮え湯を飲まされて来ている。

その上、この度の登録プロセスそれ自体でも、
手のひらを返されている。

それで譲歩などしたら、一体どうなるか。

犬猫並みの学習能力があれば、分かるはず。

なのに、はっきり譲歩してしまった。

しかも、具体的な対応を地方の自治体に丸投げして、
責任を逃れようとしている。

だがその場合、自治体は反日自虐左翼の格好の攻撃対象とされる。

このところ凋落気味の左翼に、わざわざ美味しい運動目標を、
新たに与えてやるようなもの。

政府が前面に出て、不退転の覚悟で厳しく対決しなければ、
事態は果てしなく悪化するだろう。

果たして、それが出来るか?

更に、今回の深刻な政治的失策の責任を、
権限を持たない事務方に押し付けようとする卑劣な姿勢が、見え見え。

これも河野談話の時より悪質。

繰り返す迄もなく、それは安倍政権そのものが背負うべき十字架だ

高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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